photo by Yasunari KurosawaFull Body Listening
全身で、聴く。
音は耳から入り、
身体へ広がっていきます。
低い音を鳴らすと、
床から振動が伝わってくる。
大きなクリスタルボウルのそばでは、
空気そのものが動くように感じる。
いくつもの音に包まれていると、
いつの間にか「音を聴いている」という感覚から、
響きの中に身体ごといるような感覚へ変わることがあります。
私はこの聴き方を、
Full Body Listening
と呼んでいます。
全身で、聴く。
私は3歳から音楽を続けてきて、
音程を聴き分けることをずっとしてきました。
どの音なのか。
どれくらい高いのか。
音程が合っているのか。
音を正確に捉える耳は、
今の私の音づくりにも、とても大切なものです。
そこからクリスタルボウルと出会って、
「音を感じる」という聴き方が、
少しずつ自分の中に広がっていきました。
胸に響く。
お腹の奥まで振動する。
呼吸が深くなる。
ある音だけが、なぜか気になる。
音が消えたあと、
静けさまで鮮明に感じる。
身体は、
耳とはまた違う方法で音を受け取っています。
私は、その感覚も大切にしています。
周波数を測ること。
音程を聴き分けること。
倍音を聴くこと。
身体で感じること。
全部を行き来しながら音を聴く。
すると、
「この音は何Hzなのか」と同時に、
「私はこの音をどう感じているんだろう」
という問いが生まれます。
そこから始まるのが、Awareness。
音を聴くことが、
自分の感覚に気づくことへつながっていく。
Full Body Listeningは、
私が音を探究する中で見つけた、
もうひとつの「聴く」という体験です。